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【呪術廻戦】獄門疆から君のもとへ〜五条悟〜

第12章 ファーストキス


 だけど付き合ってと言われて、その差が急に埋まったような気がした。

 悟のその空のような目に映る私はちゃんと女の子として見えていたんだと喜びを覚えた。

「返事は……YES」

「んじゃ今から僕の彼女だからそのつもりで」

 こんな時もどこか偉そうだけど、それもまた悟っぽい。照れてるのかなぁとも思う。

 少し斜めに向けた彼の頬は夕陽のせいか、ほんのり赤く染まって見えた。幼い頃ほっぺにチューした時も、こんな感じだったような……。

 帰ろうかって雰囲気になり、歩き出そうとして足が止まる。
 
「悟、ひとつだけ心配ごとが」

「んー?」


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