第11章 硝子
その後、五条はオトナになったかというと、答えはNOだ。
万愛ちゃんへの恋愛感情は相変わらず無自覚のままこじらせてて、何も変わらなかった。
変わらないまま寄ってくる女の子と適当に交流していたようだ。夏油と二人で街を歩いてると逆ナンしてくる子たちがいるらしい。
連絡先を渡された五条は、その中から数名とやり取りをしていたみたいだ。
付き合っているのかいないのか、ただの友達なのか、そんなことは私の興味の範疇にないが、おそらく夏油との話題作りのための遊びだろ。
心の中に万愛ちゃんがいるのに何やってんだ、とは思ったけど。