• テキストサイズ

【呪術廻戦】獄門疆から君のもとへ〜五条悟〜

第11章 硝子


 それから五条は万愛ちゃんを木陰に置いて、鼻歌まじりにひとり自販機に向かい、炭酸飲料を買って彼女のもとに戻った。

「クソあちぃーから、ちゃんと水分取れよ」って缶を渡している。

 五条が女の子の面倒をみている。――今、見ている光景は幻覚かと疑いたくなったがプシュッと音がした時、もうひとつ目を疑った。たまらず隣にいる夏油に話しかける。

「おい今、五条がジュースのプルタブ開けてやったよな」

「あぁ。万愛ちゃんが少し開けにくそうにしていたのを見て、秒で開けてやったね」

「そんな事するのか……あの坊ちゃん育ち」

 ジュースを受け取った万愛ちゃんはそれに慣れているのか、にっこりと笑って返した後、ごくごくっとジュースを飲み始めた。「飲む?」って五条にも分け与えて飲んでる。

 分けて飲むだと!? 五条家は金持ちだろ。

 こんな習慣があることにびっくりする。なんだこの仲の良さは? 私も夏油も揃って口ぽかーんだ。


/ 681ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp