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【呪術廻戦】獄門疆から君のもとへ〜五条悟〜
第11章 硝子
逃げられないと思ったのだろう。重たそうに口を開いた。
「彼女の行方がわからなくなってる」
「……そう」
返ってきた言葉は予想通りのものだった。ソファーに座り直して体を前傾させ、膝に肘をついて手を合わせ、そこに顎を乗せる。
――やはりこちらの世界に万愛はいない。
確信した。僕自身も万愛の呪力を気取ろうとしたけど周辺からは感知しない。
スマホに連絡しても繋がらないし、硝子は万愛の養父母にも訊ねたらしいが、渋谷事変の後から消息不明だという。
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