• テキストサイズ

【呪術廻戦】獄門疆から君のもとへ〜五条悟〜

第10章 本当の出会い


 今度は喜んでもらいたい。毒が入ってる事を知らせなきゃ。悟の命を守らなきゃ!

 和室に向かうと、まさに悟が今、そのよもぎ饅頭に手をつけようとしていた。思わず私は駆け込んだ。

「ダメェ!」

 悟の元まで全力で走る。周りの大人は何が起きたかわからない感じであたふたし、行儀が悪いとお叱りが飛び、私はいつもみたいに畳のへりにつまづいてこけた。

 それでも構わず悟の前まで四つん這いで近付いて、お盆に乗ってるよもぎ饅頭を掴む。

 悟は何やってんだって顔して私を見る。

「なに? 食いてーの?」

「食べちゃ駄目。これ毒の呪いが入ってる」

「んなもん六眼は知らせてねーけど」

「りくが、ん?」

 落雁(らくがん)ってお菓子なら知ってるけどりくがんってなんだ?

 悟は気にせず手に持っているよもぎ饅頭を口に運ぼうとした。




/ 681ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp