第10章 本当の出会い

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　ママもパパもいない。パパは最初っからいない。なんとかしなくちゃ。青い空を見上げてそう思っていると、見知らぬお爺ちゃんが私を保護してくれた。

　青い空をそのまま瞳に流し込んだような悟に会って、あれよあれよと私は五条家に身を置くことになった。

　みんな言う。私が強大な力を持ってるって。

　だけどなんのことか分からない。私はただママといたら男の人たちに突然囲まれて、ママからたくさん血が出てきて泣いただけだ。

　死なないでって、ひとりにしないでって。もし本当に私が強いのならママは死んでいないはず！

　呪力は見える。呪霊も見えた。でもその術式ってやつの使い方がわからない。