第10章 本当の出会い
つまり、俺の六眼にその責任の一端を担わせたってわけね。万が一の時の責任逃れか。はいはい、呪術界の連中がやりそうな事だ。
紹介された女のガキは、和室で座布団の上に座っていた。楽巌寺せんせーがそいつに向かって手招きをする。
「万愛、こちらまで歩いてきなさい」
「……はい」
立ち上がって歩き出すと、とたんにこけた。
「いた。足しびれちゃった」
「だっせーな」
「いたたたー」
そう言ってよろよろ歩いてきた6才の万愛は、実年齢よりも幼く見えて、んで俺の前に座るのかと思いきや、足の痺れがひどかったみたいで、おっとっとってそのまま俺の肩に捕まるように倒れ込んできた。