• テキストサイズ

【呪術廻戦】獄門疆から君のもとへ〜五条悟〜

第9章 さよなら五条先生


 この気持ちは実らないけど伝えたい。

 恋人がいてもここであなたに芽生えた気持ちを最後に言いたい。そんな衝動が湧き上がる。

 思いっきり口をあけて穴に向かって声を上げた。

「五条先生!! 私、あなたのことが…………」



 好きでした、と言えなかった。

 肝心な部分が声にならなかった。言えば本人に届いたかもしれないけど、恋人とこれから幸せになろうっていうのに、私の好きは全くもって必要ない。

 さよなら五条先生。

 これでよかった。また元に戻るだけ。ひとりでオタクするだけ。だから何も悲しむことなんかない。

 毎週、本誌で呪術廻戦を読めばいい。五条先生もそのうち登場するだろう。

 そう思っても涙が溢れて止まらない。胸の真ん中が五条先生の形にへこんでしまったみたいだ。

 恋愛感情を持ったら別れる時さみしいよって言われてたのに、わかってたのにこうなった。自業自得。


 
/ 681ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp