第9章 さよなら五条先生
「エネルギー補給なら僕が無量空処してるカフェオレ缶があるよ。飲む?」
自分がラベルになってる呪術廻戦コラボ商品を手にしてやってきた。なんじゃそりゃ。
「そういう補給じゃないってば。心のエネルギーの話」
「僕じゃ心のエネルギー満タンにならないってわけ?」
はぁと私はひとつため息をついた。ほんとに五条先生どうしちゃったんだろう。まるで私を独占したいみたいじゃん。
とても付き合ってられなくて、そのままスルーしてスマホのアプリの検索窓に七海建人と打ち込んだ。
たくさんファンアートが画面に並び、わぁーっと心の声が漏れる。
「前から聞こうと思ってたんだけどさー」
「……ん」
「なんで七海が最推しなの?」
「えっ? それはね!」