第8章 五条悟のひとりごと
僕が封印される直前の漫画のシーンは覚えてる?
傑の皮を被ったあの野郎に「久しいね悟」って声をかけられ振り返った時、僕の無能な六眼は、羂索を傑だと認識したよ。
目の前のそいつは夏油傑だって僕に教えた。
だけど僕の魂はそれを完全否定したんだ。だから叫んだ。「オマエは誰だー」って。結果あいつは傑じゃなかった……。
それと似たような事が千愛にも起きてない?
✳︎
渋谷で見えたものがあるって洋食屋で千愛に言ったのは、君の魂の形だよ。
もし六眼に頼っていたら、入り込んでくる情報に邪魔されて、それははっきり見えなかったかもしれないな。