第8章 五条悟のひとりごと
そんな僕の予想通り、事態は動いていった。
翌日、渋谷デートに千愛を連れて行き、僕は獄門疆とこの世界が結ばれた謎が見えた気がした。
―― 千愛? 覚えてる?
デートの途中で僕は君に「六眼ってそんなに大事?」って聞いたよね?
君は「大事に決まってる」って答えたけどそうでもないんだ。
確かに六眼は僕が術式を用いる上で欠かせない力だ。六眼を保有することは呪術面において圧倒的な強みだと言える。
だけど完璧じゃないんだよね。六眼からの情報だけでは読み取れない、処理しきれない情報があるってことを僕は知ってる。