第7章 急接近
就寝しようと、歯磨きや戸締りなど寝る準備を始めた。
明日は仕事だ。そろそろ休まないといけない。
暗くしないと眠れない質だから五条先生にもベッドに入ってもらった。保安灯の明かりの中、ごそごそとベッドに潜る。
電気を消そうとすると五条先生が珍しくこちらを向いた。彼はいつも背中を向けて眠るのに珍しい。
やっぱりコミックを読んだ影響かなと心配する。
「……眠れない?」
「そうでもないよ」
「ならいいけど」
「ふふ、眠れなかったら何かしてくれるの?」
保安灯の中で見つめ合う。
恋人ならこんな時きっと、抱きしめてあげたり、髪を撫でたり、それこそキスして癒してあげたりするんだろう。
私は……。