第7章 急接近
「ふっ……ざ、…………けんなぁあ!」
私は思いっきり先生のお腹を蹴り飛ばした。
腹筋で守られているのか、思ったより吹っ飛ばなかったけどそれでも後退させるには十分だった。そのまま反動をつけて起き上がる。
「サイテー。私のこと虹みたいとか言っといてキスしてみるだって? 恋愛なんてしたら別れる時つらいからって、それに五条先生は何かを大事にしていて、それで絶対手を出さないんだって私、先生のことすごい出来た人だと軽キャラ撤廃しかかってたのに。これだから五条悟は永久に二番手ポジなの!」
「ククッ、やっぱそっくり」
「は?」
「いや、何でもないよ」
楽しそうに笑ってる。何考えてんの? 馬鹿にしてんの? さっぱりわからない。ただ憤りだけが込み上げる。