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【呪術廻戦】獄門疆から君のもとへ〜五条悟〜

第7章 急接近


「それにさぁ」

 五条先生が言葉を続けた。
 
「僕は最初から千愛の前で丸裸じゃない?」

 床に積み上げられた呪術廻戦のコミックスを1冊手に取り私に見せる。トントンと人差し指で表紙を叩いた。
 
 確かにその中には、五条悟が学生時代に怒られた一幕や失敗、夏油が離反に至るまでの話や五条先生になってからの数々のおふざけや心の声が描かれている。

 さらけ出されている部分はあるにはある。
 
「でも五条先生はミステリアスだから見えない部分も多いよ」

「僕からしたらぜーんぶ見られてる気分だけどね。千愛には裸も見られちゃってるし」

「……それはまた意味が違うでしょ。全部見てないし」

「見たでしょ」

「見てないよ」
 
 話が脱線してあらぬ方向に行きかかってる。まぁこれは先生との間ではよくある事だ。


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