第7章 急接近
私はとても近くにいられなくて、少し離れた場所に身を置く。
五条先生はどんな顔をするのか、どんな感情を見せるのか怖くて直視できなかった。
渋谷で百鬼夜行のPVを大画面のモニターで見た時は、彼は大きく心を乱すことはなかった。
けれど百鬼夜行は時の経過がある。先生の心の中で夏油との死別はもう昇華させていた出来事なのかもしれない。
だけど死滅回游は違う。
あまりに直近でしかも後輩や恩師が殺されている。加えて野薔薇ちゃんは生存不明。
東堂は手首を欠損。真依ちゃんは真希ちゃんとひとつになるため死亡。五条悟は呪術界からの永久追放……。