第7章 急接近
「本当に本当にすみません」
「いいんだけどさ、嫌な思いさせたよね。僕こそごめんね」
「いえ全部私のせいです。ううんナメクジのせい。でも……五条先生は私になんか反応するの?」
「そりゃあね」
「私のことはてっきり妹みたいな感覚で、そんな風にはならないのかと」
「んなこと一度でも言った?」
「……ううん」
言ってはいないけど、一緒に寝ていてもエッチな雰囲気にはならないし……別にそうなりたいわけではないけど、私に対してはそういう気持ちにはならないものだと思っていた。
その時お風呂場に低い声が響き渡った。