第7章 急接近
「やだ。ごめんなさい!」
慌てて離れようとしたけれど、胸元を見るとバスタオルが体にまとわりついて、乳房の形や胸の先端までもがぷっくりと露わだ。
全てが恥ずかしくてどうしていいかわからなくなってしまった。
胸元を手で覆ってそのまま動けない……。すると先生が熱い息を吐いた。
「困ったねぇ、千愛」
「なに……?」
「ちょっと説明しづらいんだけどさ」
「うん」
「分かんない?」
遠回しなものの言い方、伝えにくそうな話し方、意味ありげな空気に私はこの体勢でいるのは色々とまずいのだと理解した。
距離を取ろうと腰を後ろにずらすと、お尻の下に硬い感触がある。
え? これって……。タオルの上からではあるけれどはっきりそれは男性のアレだとわかる。
まさか勃っちゃってる?