第7章 急接近
「なんとかして、お願い」
「わかってるよ」
ぎゅーっと目を瞑り、息まで止めて我慢する。必死にしがみついて耐えていると、ふわっと冷たい空気の流れを感じた。外気かもしれない。
名を呼ばれて目を開けると、先生が私を見下ろしていた。
「一件落着。外に出したからね」
「あ、り……が……と」
まだ怖くて声が震える。どうやら換気用の小窓から外に放り出してくれたようだ。ほっと安堵して脱力する。
……がしかし、一息つくと、今度は別の緊張が走った。
えーっと、これってどういう状況? 目の前には先生の裸体があって、私は向かい合わせになって彼の上に座るような格好になっていた。