第7章 急接近
「急ぐからもうちょい待ってね」
「あ、うん」
浴室から声をかけられてつい返事をしてしまった。どうしよう……。
だけど早く湯船に浸かりたいのは本当のところだ。脱衣場の寒さのせいで足も腕も震えだした。
湿った服を着ていては余計に体が冷えると思い、思い切ってセーターを脱ぎ、スカートを下ろす。
意を決してブラのホックを外し、するっとショーツを脱いだ時、なんとも言えない緊張感が走った。
全裸がこんなに頼りないなんて!
バスタオルを手に取りくるっと身にまとう。その時ザブッと先生が湯船に浸かる音がした。
「千愛いいよ」