第7章 急接近
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デートの帰り道――。雨が上がり、折り畳み傘を窄め、私と五条先生は昨日と同じお団子屋さんの前を通った。
今日はみたらし団子が店の前に並んでいる。鼈甲色に輝くタレが甘じょっぱくて美味しそうだ。
私も五条先生も自然に足がお団子屋さんの入り口へと向いた。言葉を交わしてはいないけど、買って帰ろうかっていうあうんの呼吸だ。
草団子を買って一日しか経っていないのに、私と五条先生は随分と親密になったような気がする。
軒先に入ると、ぽたぽた焼き似のおばあちゃんに「おやまぁ今日も仲良しねぇ」と声をかけられて、みたらし団子を二本買った。
前回と同じく子供用にとおまけの一本を貰い、「また来てねぇ」と見送られ店を出る。