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【呪術廻戦】獄門疆から君のもとへ〜五条悟〜

第6章 デートの練習


 帰り道。最寄駅から自宅に戻るまでの道のりを、黄昏色の空を背に彼と歩く。

「ひとつ聞いていい?」

「んーなに?」

「ジョーは弱気になることってないの?」

「さっきも渋谷で帳の前に立った時、そんなこと聞いたよね? 僕も人間だからどうのって。弱気ねぇ……ないかな」

 そう答えるような気がした。例え心のすみっこに、一欠片それがあったとしても、私なんかにそんな隙を見せるわけもないんだけど。

 隣に住むホステスのスミレさんが言ってた。男はカッコつけたい生き物だから、ギリギリまで弱い部分を見せないし、見せるのは本当に惚れてる女の前だけだって。

逆に惚れてる女の前だからカッコつける場合もあるって言ってたっけな。ややこしい生き物だって。

 
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