• テキストサイズ

【呪術廻戦】獄門疆から君のもとへ〜五条悟〜

第2章 クローゼット


「先生、お金は持ってますか?」

「金? あぁ、僕ご指名がかかって渋谷に祓いに来たんだけど、そん時、財布は補助監督に預けたんだよね。内ポケに財布入れたまま戦闘とか邪魔じゃん?」

「確かに」

 じゃらじゃら小銭の音させながら、漏瑚や花御と接近戦はダサすぎる。落とした10円玉を拾う五条先生とか見たくない。あ、お金持ちは現金、特に小銭は持たないって聞く。カードや電子マネーだよね。

「じゃスマホの電子マネーは? とりあえずそれがあればお金がわりになる」

「スマホは持ってるよ」

 制服から出してきた五条先生のスマホをチェックしてみると、電子マネーは−0と表示されていた。残高0円だ。どうやらこの世界に五条悟の口座はないみたい。そりゃそうか。

 これはほんとに二次元から来たのかもしれない。無一文で、私の部屋に……。

「とにかくいったん獄門疆の中に戻りましょう」

「どうやって?」

「クローゼットから。通ずる道があるはず」

「いや無理でしょ。塞がれちゃってるから」

「へ?」

 ベッドから立ち上がり、クローゼットの中を確認した。隅々まで見たけど、それらしき道はない。次元の壁が封鎖されてしまったみたいだ。って事は完全に五条悟はこちら側に来てしまったの? 

/ 681ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp