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【呪術廻戦】獄門疆から君のもとへ〜五条悟〜

第2章 クローゼット


 私みたいなのを世の人はこう呼ぶのだろう
 ――オタク、と。

 けどこれはとっても不思議なことなんだけど、これほど漫画にハマったのは呪術廻戦が初めてだった。

 これまで、どんなにテレビでコミック売り上げ部数、数百万部っていう流行り漫画が取り上げられても、ネットでトレンド入りして騒がれても、映画化されても、コラボお菓子で素敵なキャラクターが賑わいを見せようとも、特段その漫画に熱中する事はなかった。

 周りに同じようなオタク仲間がいないから、なぜこんなに呪術廻戦にハマったのか客観的に答えが導き出せない。

 この間勇気を出して同僚に「ジャンプって読む?」って聞いたんだけど、学生の時に卒業したって言われた。

 そう、もう私は社会人だ。24才。

 動画配信サービスで毎晩アニメを楽しんでいるような年齢ではないのかもしれない。でも定職にはついてるし、ボロアパートだけど自活出来てる。誰にも迷惑かけてないしいいでしょ。

 
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