第2章 クローゼット
そんな風にキャラを応援しつつ、新しく出てきた死滅回游のポイント保有者と、追加されたルールを追って本誌を閉じた。
ふぅー。一回読んだだけじゃ術式の理解が追いつかない。最近特に複雑だぁ。
どんな感想や考察が流れているのだろうと、もう一度SNSアプリを開く。本誌を読んだ人のつぶやきを流し読みする中で、ひとつの文言が目に入った。
" 今週も五条悟は獄門疆から出れず "
そうだよね、ほんとそれ。五条先生早く出てきてくれないかな。この世紀末みたいな殺し合いの状況を何とかしてほしい。
五条先生は仮に獄門疆から出てきても、呪術界から永久追放されるって処罰が決まってる。
封印を解く行為そのものも罪になっちゃってるけど、きっとこんな腐ったミカン箱、五条先生なら何とかしてくれるよね。生徒達を守ってくれるよね。
「早く獄門疆から出てこれますように」
スマホを置いて願掛けするみたいに、ジャンプ+に向かって手を合わせ、強く祈りをこめた。