第5章 ★ベッドの上のお手伝い
朝食作りに取り掛かる。昨日の朝食とは少し趣向を変えてみた。希望を持って少しでも明るい気持ちでいれるようなご飯にしたいのは変わらない。
「本日の朝食は海の生き物たっぷりプレート。可愛いウサギさんもいまーす」
包丁で切れ目を入れて、タコさんウィンナーとカニさんウィンナーを作り、プレートに乗っけた。白胡麻で目まで入れちゃって、なかなかのクオリティーだ。
昨晩、取り分けておいたシーザーサラダとミニトマトにスクランブルエッグも添え、デザートの林檎は可愛いうさぎ型にカットした。
甘いシュガートースト付き。キッズメニューの完成!
「……ねぇ、僕のこと、小学生かなんかだと思ってる?」
「ふふ。そういう時もあるかな」
「なんだよそれ。夕亜の中の僕ってさ、ぜんぜんイケメンじゃないでしょ。ひどいやつで、ガキでさ」
拗ね気味に文句言いながら、タコさんウィンナーを頭からかぶりついている。もぐもぐしながら聞いてくるその姿はちょっぴり可愛い。