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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第87章 #87 私は生きる



それから数日後、リリアとリヴァイはアルミン達に手伝われ仮設の家へと移った。
アルミンやジャン、コニーも近くに住むようでリリアは喜んだ。

しばらくはこの家に住みリヴァイの足を癒していく、自分も出産のために体を休ませる。

そして数ヶ月が経ったある日の事だった。
ほぼ0からスタートした人々、この数ヶ月ではまだまだ生活は元には戻らないが、少しずつ少しずつ復興に向かって日々を過ごしていた。



「リヴァイ、買い物行ってくる」
「あぁ、今日はガビとファルコは一緒じゃねぇのか?」
「用があるから来れないって。今日はそんなにたくさん買わないから一人で大丈夫だよ」

リヴァイが歩けないため、いつもガビとファルコが買い物について来てくれていた。
買い物くらいは一人で出来ると言っても、リリアに無理はさせまいとこの二人は付いて来れる時は必ず一緒に買い物に付き合ってくれている。

「行ってきます!」
「リリア待て、上着!体を冷やして行くんじゃねぇ」

リヴァイに手招きされ椅子に座っている彼の前に立つと、屈むように促された。
言われた通り屈むとリヴァイが少し厚手の上着をリリアに掛ける。

「気を付けて行けよ、こけないように足元気を付けろ」
「うん、大丈夫!」

行ってくる、と手を振りながらその場を後にし、リリアは家のドアを開けた。
と、目の前に立っている人物を視界に入れ、驚き固まった。
ドアの前に立っていたのは背の高い金髪の、数ヶ月前オディハまで共にいた……


「イェレナ?」



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