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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第85章 #85 真相



「リリア……もう全て終わった……」
「うん…」


エルヴィンからの命令も仇も
もう全てが終わった

だからいいだろ?

お前の全て……俺にくれ…



「俺と………結婚してください」


リリアは目を見開いた。
あのリヴァイが、丁寧な言葉でリリアに懇願した。
どれだけ待たせてしまっただろう、自分の我儘でリヴァイはずっと待ってくれていた。
リリアはギュッと力強くリヴァイの手を握り返す。


「リヴァイ……勿論…喜んで」


リヴァイは手を伸ばしリリアを抱きしめた。
この時をどれだけ待ち侘びただろうか。

「リリア……」

だんだんとリヴァイの意識が遠くなっていく。
抱きしめたリリアの温かさがとても心地いい、生まれて初めて穏やかな気持ちで眠りにつけそうな気がする。
そしてリヴァイの瞼がゆっくり閉じ、意識を手放すとリリアはしっかりとリヴァイを抱き止めた。


「おやすみなさい、リヴァイ。良い夢を…」



見上げると空は晴れていた。

長い長い戦いは

ようやく終わった


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