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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第84章 #84 果たされた命令



「これが…俺達の最期かよ…」
「…まぁな。後のことは仲間に託す。それが調査兵団の最期ってヤツだからな」
「…覚えてるかジャン?死体を焼いた夜のこと」
「…あぁ」
「…まったくお前のせいなんだぞ?俺達が人類を救うはめになったのは…」


その瞬間、残されたエルディア人達は巨人化した。
地獄のような光景をファルコの背中から見つめるリリアとリヴァイ、ミカサとピーク。
リリアは歯を食いしばった。



もう終わらせないと
こんな事



無垢の巨人となった皆が、光るムカデと共にエレンの元へと近付いてくる。
ライナーは構えた。

この先行かせるわけにはいかない。

アルミンは振り向きエレンを見つめる。
どんどんと近付いてくるエレン、アルミンはエレンを睨みつけた。


『地獄が好きなんだな!?エレン!!いいよ……最後までとことん付き合ってやるよ!!』


そして超大型巨人のアルミンと進撃の巨人のエレンは互いを掴み合い壮絶な戦いを始めた。


ファルコに乗っていたピークも巨人化し、ライナーと共に光るムカデを阻止するために飛び降りた。
アニも追いつきムカデがエレンの方へ行かないように必死に引っ張るが無垢の巨人達が邪魔をする。

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