第71章 #71 分かれ道
「ヒィヒィ…!キラキラって、そりゃあリヴァイの目から見たリリアだろ?ぶっふふ!!」
「見た目の特徴教えておいてくれる?」
「…背丈は俺と同じだ。銀髪の青い目のキラキラ…」
「キラキラはもういい」
ピークは呆れたようにリヴァイの言葉を遮った。
まさかリヴァイからこんなふざけたような回答が来るとは思わなかった。
マガトに至っては話もほぼ聞いていないようだ。目を閉じ黙っている。
「聞けピーク、リリアはな」
「もういい、分かった!!」
朝になり目を覚ましたミカサは、隣にいた筈のリリアがいない事に気付いた。
窓からは朝日が差し込み、部屋が明るくなっている。
「リリア兵長?」
「ん?朝か?」
ジャンもそのまま寝てしまったらしく、目を擦りながら起き上がった。
「おはよう、2人共」
後ろから声を掛けたのはリリアだった。
声から昨日までの寂しげな雰囲気はないようだ。
「ジャン、ミカサ、あのね」
「はい。決めましたか?」
「うん!」
リリアはふぅっと一つ息を吐くと2人を見つめた。
「私も行く」
答えを出した。
自分も皆と共に行く。
このままここに残っていた方がおそらく悔いが残る。
理由は多々あるが、私にはまだやるべき事がある、出来る事がある。
リヴァイにはもしかしたら怒られるかもしれない、何故体を大事にしないのか、と。
でもごめんなさい
私は行くよ
あなたたちと一緒に