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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第69章 #69 もう一人のお兄ちゃん



薄暗い森の中、ハンジが荷馬車を修理しているのを後ろから静かに見守っているリヴァイ。
手伝いたいが身体がいう事を聞かない。

「悪りぃな……ハンジ」
「ん?大丈夫だよ!もう少しだから!!」

ハンジとシガンシナ区の方へ近付き仲間を増やそうと決めた。
出来ればアルミンやミカサ、ジャンやコニーに力を貸して欲しい。
しかし無理強いは出来ないため、とにかく話だけでもしたい。


リヴァイは上を向いた。
木々の間から見える空はオレンジ色で、少し星が見えてきている。
リリアは無事だろうか、無理はしていないだろうか、心配でならない。


「……抱きしめてぇな」
「はぁ?!私を?!」
「ふざけんな、テメェじゃねぇ……リリアだ!」

ハンジは笑いながら作業を続けた。


本当に
早く会いたい……



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