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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第8章 #08 楽しき日



壁外調査を明日に控え、調査兵達の周りの空気がピリピリとしていた。
明日、壁を越えたら何が起こるか分からない。
大怪我をするかもしれない、もしかしたら死ぬかもしれない、いや、大丈夫、自分は生き残る。

そんな様々な感情が溢れ返っていた。




「こんにちはー!リヴァイ班のみんなー!」

突然の呼びかけにリヴァイ班の全員が驚き各部屋から顔を覗かせた。
旧本部に訪れたのはリリアだった。
慌てて皆が広間に集まってくる。

「リリア兵長?!どうされたんですか?リヴァイ兵長なら今いませんけど…」

エルドが首を傾げる。
何故こんな壁外調査前日にリリアが訪れたのだろうか。

「知ってるよ!みんなどう?明日は本番だけど、特にエレン!」
「っ?!」
「緊張してない?」
「し、してます…」
「という訳で!!」

バッとリリアが皆の前に紙を広げた。
それには何やら食料や何故か掃除用具の名前が書いてある。
リヴァイの字だ。

「買い出し行きまーす!!みんなでね!」
「えぇ?!今からですか?!」
「そうだよ?リヴァイ帰ってくるまでに揃えて、みんなで晩ご飯作るよ。ついでに掃除用具買ってこいって言われちゃった」

プッとグンタが笑い、噴き出した。

「分かりました。準備したら皆で行きましょう」

エルドも笑っている。
了解、とペトラとオルオ、エレンも頷いた。

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