第57章 ●#57 君しか見えない
「リヴァイ…こっち来て」
「はぁ…はぁ……あ?」
「来て…」
言われたままリリアの顔の方に近付くと、リリアはパクリと達したリヴァイのモノを口に含んだ。
驚きリヴァイが目を丸くする。
「お、おい?!ば、バカ!!何して……うっ…」
ジュルっと吸い上げられ、チュパっと口から離すと口に残った白い液をゴクンと飲み込んだ。
「なっ!!!オイオイオイ!!飲むな!!」
「……あんまり美味しくない…」
慌てたリヴァイは急いでタオルを取ると体を起こし、リリアの口元にタオルを当てた。
「出せ出せ!!ほらっ!!飲むな!!」
「もう飲み込んだ」
「お前なぁ……」
脱力しながらリヴァイはリリアの体を拭いた。
まさかこんな事をされるとは思いもせずかなり驚いた。
二人は改めてしっかりと体を拭くと、寝巻きを着てベッドに潜った。
こうして抱き合った後、リリアには嬉しい事がある。
それは普段椅子でしか寝ないリヴァイがベッドで一緒に寝てくれる事だ。
やはり体力を使うらしく、抱き合った時だけは横になりたいらしい。
その日もそうだったのだが、いつもと違う事があった。