第48章 #48 反マーレ義勇兵
「リリア、心を鎮めろ」
「別に……いつもと変わらないし…」
明らかに機嫌が悪くなってしまった。
リヴァイがため息をつくと、ゆっくりリリアが手を伸ばし抱き着いてきた。
「……どうした?」
リリアはリヴァイを見つめると、そのままキスをした。
突然の事にリヴァイは目を見開いたが、その口付けを受け入れる。
リリアからしてくるのは珍しい。
「ん……ぅ、リリア?」
一度リヴァイから離れたがすぐにまた口付けてきた。
リヴァイの口の中にリリアの舌が入り込み、リヴァイの舌と絡ませてくる。
完全に主導権をにぎられてしまった。
そのままリリアに押し倒されてしまったリヴァイは、リリアを見つめる。
「何だよ、積極的だな」
「嫌?」
「いや、たまには悪くねぇ。けど今から王都に行かなくちゃいけねぇからな」
「……少し…少しだけ…」
そう言うと、再びリリアからキスをされる。
嫌な事を忘れたい、そんな感情が垣間見えた。