第41章 #41 貴方の匂い
兵舎に戻ると104期のリヴァイ班とハンジがリリアを出迎えた。
「リリア兵長ー!!!お帰りなさーい!!」
「ただいま!!」
するとアルミンがリリアにたくさんの花をまとめた花束を渡した。
「え?え?」
「あの…どうしても渡したくて…」
「アルミンかなり悩んでたよなー!!どの花ならリリア兵長喜ぶかなぁって」
「ちょっとコニー!言わないでよ!」
アルミンが顔を真っ赤にさせ慌てた。
退院に合わせて色々悩んで買ってくれたのだ。
リリアは微笑むと渡された花束を匂い、深呼吸をした。
「いい香り、ありがとう!」
「いえ…!良かった…」
うんうん、と頷きながらハンジは少し離れてそれを見ていたリヴァイを見た。
彼もリリアが皆に出迎えられ安心したのだろう、優しい眼差しで見守っている。
ハンジはニコリと笑い再びリリアを見た。