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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第32章 #32 ウォール・マリア奪還作戦開始



調査兵団は深夜、シガンシナ区へ向かっていた。
森の中では何体かの巨人と遭遇したが巨人達は皆、眠りについておりこちらには気付いていない。

そして陽が昇り始めると同時に森を抜け見えてきたのは、5年前巨人に襲撃されてから誰もいなくなったシガンシナ区。



「物影に潜む巨人に警戒せよ。これより作戦を開始する!総員、立体機動に移れ!!」

エルヴィンの号令と共に、調査兵団達は馬から立体機動に移り、シガンシナ区の壁の上へと到達した。
ついに戻ってきたのだ。



エレンは壁の上から町を見下ろした。
その手は震え、足が止まる。

「止まるなっ!!外門を目指せ!!」

リヴァイの声に我に返ったエレンは外門へと向かって走った。


塞ぐべき門は2つ、内門と外門。
これによってシガンシナ区を独立させ、中に残った巨人を殲滅する。
調査兵団の動きを知れば敵はエレンを狙ってくるだろう。
ここにいるのはフードで顔を隠した総員100名の兵士、誰がエレンか分かった時はすでに外門を塞いだ後だ。


エルヴィンは壁の上から指示を出し、リリアはエルヴィンの護衛として隣に立った。
するとエレンと共に外門に向かっていたアルミンが、壁の上に残っていた焚き火の跡を見つけた。

今までここに誰かがいた証拠、おそらくベルトルトとライナーだろう。

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