第25章 #25 二人の休日
「寂しくない、寂しくない!」
ポンポンと背中を叩くとリリアは離れ、手を振ってその場を後にした。
暫く彼女の後ろ姿を唖然として見つめていたリヴァイだったが、急に現実に戻り顔が真っ赤に染まった。
「はっ?……はっ?」
髪をクシャっと掴み、高まる感情を必死に抑える。
(う、うるせぇ心臓!治まれクソがっ……)
部屋に戻り一息ついたリリアは、リヴァイに買ってもらったスカーフを手に取り鏡の前で首元に巻き、リボンを作った。
何度か角度を変えて姿を見るとふふっと笑う。
「ありがとう、リヴァイ」
空は夕暮れ
大きな星が一つ輝いていた