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誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第20章 #20 選ぶのはお前だ



「それで結局エルヴィンとリリアからは何も出なかったのだな」
「あぁ。ニックがウォール教の司祭だった事は知らなかった。ヒストリア・レイスという名前は本人の自己申告、その一点張りだ」
「ぬけぬけと…」


ある一室でエルヴィンとリリアの尋問の結果が話されていた。
しかし二人とも特に何かを知っていたという事を吐くことはなかった。
だがもう少しでエルヴィンとリリアに判決が下る、もはや尋問の結果などどうでも良いのだ。


「まぁ、よい、奴はすでに籠の中の鳥だ。死を待つだけのな」
「失礼します。エルヴィン・スミスとリリア・スミスが到着しました」
「分かった。すぐに行く」


エルヴィンとリリアの二人が王の謁見の間の前に到着した。
後ろにはナイルが不安気に二人の姿をを見守っている。


「奴らを死刑にしさえすれば全ては元通りだ。これまでと同じ様に壁の秘密は守られ、壁内の平和も守られる。永遠にな」

ゆっくりと扉が開かれ、謁見の間に入ると二人は王の前で跪いた。


この偽りの王を玉座から引きずり落とす。
エルヴィンとリリアは鋭い眼差しで王を見つめた。


「エルヴィン、リリア、最後に言い残したい事はあるか」


二人の判決が下される時がきた。


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