• テキストサイズ

誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第19章 #19 死線を越えろ



その頃、エレンとヒストリアの乗った馬車はすでに憲兵に抑えられていた。
二人共麻酔銃のようなもので眠らされてしまっている。

リヴァイは急ぎエレン達の馬車に向かって移動する。少しだけ視線を後方に移しリリアの姿を確認した。
彼女はちゃんと着いてきている、しかしこの先どう襲われるかリヴァイにも見当がつかない。

馬車に追いつきはしたが、建物を曲がると3人の兵士が飛び出しリヴァイを阻害してきた。
仕方なく馬車とは別ルートで3人から逃げる。
ますます移動の速さを上げ巧みに攻撃を避けるリヴァイ、もはやリリアの確認など出来ない状況だ。
3人に気を取られていると、地面に見覚えのある影がリヴァイを狙う。

ケニーだ。

ケニーはリヴァイに向かって銃を撃ったが、リヴァイはさらに方向を変えて狭い路地へ入る。
それを追うケニーだったが、後ろから刃が飛んできた。

「おっ?!」

リリアだ、リリアはケニーに向かってブレードを投げ、少しでもリヴァイとケニーの距離を開けようとした。

「やるなぁ!リヴァイの女っ!!いいぜ!!」

ケニーがリリアに向かって銃を撃つ。
しかしリリアもギリギリだが弾を避け、リヴァイの入っていった路地へと飛び込んだ。

「おー?何か動きがあのチビに似てんなぁ!」

リヴァイが再び後方を確認すると少し離れているがリリアはちゃんと着いてきていた。
再び先程の3人がリヴァイを襲う、彼が狙っているのは運良くリヴァイだ。リヴァイは放たれる銃弾を避けながら先に見える酒場に飛び込んだ。

カウンターに着地し、体勢を変えて入口を見る。
おそらく数秒後にリリアが飛び込んでくる、受け止めないとリリアの筋力と技量では着地出来そうにない。
そしてその数秒後、予想通りにリリアがハイスピードで飛び込んできた。
リヴァイはリリアを受け止め、カウンターの内側に逃げ込んだ。

/ 1014ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp