第91章 失踪ルート #01 エレンの目的
その頃、パラディ島の仲間達はエレンとリリアを必死に探した。
公演会場の近くから離れた場所まで時間のある限り二人を探したが一向に見つからない。
辺りは暗くなり探すのも限界だった。
「リヴァイ、もう戻ろう。ここまで暗くなったら探すのは困難だ」
「もう少し…」
ハンジがリヴァイを止めるが、リヴァイは捜すのをやめようとしない。
「また明るくなってからにしよう」
「……もしエレンと一緒にいなかったらどうする。知らない土地で一人になっていたらどうする。もしユミルの民とバレてしまって酷い目にあっていたら…」
「もしそうだったら騒ぎになるから分かるよ。それにリリアは強いから…逃げ切れる」
リヴァイが歯を噛みしめると舌を打ってハンジの意見に従った。
しかし彼らの再会はすぐには果たされる事はなかった。