第2章 緊急防衛会議2
貴方side
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忍田「早速だが本題に入らせてもらう。
先日の防衛戦で捕虜にした元黒トリガー使いエネドラから、"新たに近界からの攻撃が予測される"という情報を得たと開発室から報告を受けた。
玉狛支部のレプリカ特別顧問が残した軌道配置図によれば、まもなく3つの惑星国家がこちらの世界と接近する」
以前の防衛戦から、新たに情報が伝えられる
忍田「エネドラによればこのうち…ガロプラ、ロドクルーン。この二つが、アフトクラトルと従属関係にあるという」
太刀川「従属関係…こないだの連中の手下ってことか」
忍田「あくまでまだ予測の段階ではあるが、襲撃があるならば迎え撃つ用意が必要になる」
三輪「……攻撃があるとしたら、敵の目的はまたトリオン能力者を攫う事ですか?」
忍田「それについては…」
迅「まだ分かんないですね。ここ何日か日中ぶらぶらしてましたけど…」
どうやら迅さんも、今回はまだ視えてないらしい
冬島「じゃあ攻めてこないって事じゃないの?カニ野郎のふかしかも」
東「あるいは、人材以外に狙いがあるのか…」
冬島「人材以外って何?」
東「技術、情報」
風間「捕虜の奪還、もしくは処分」
貴「…」
今回は、目的が分からない…か
沢村「エネドラは"アフトクラトルが手下をけしかけてくる"という表現を使っていて、襲撃の手段までは分からないと言っているようです」
忍田「ガロプラとロドクルーンがこちらの世界を離れるまでは、通常の防衛体制に加えて特別迎撃体制を敷いていく事になる。
その内容についてこれから協議していくわけだが…その前に、城戸司令からその件についてひとつ指示がある」
忍田さんが城戸司令に視線を向ける
城戸「今回の迎撃作戦は、可能な限り対外秘として行うものとする」
全「…」
嵐山「対外秘?!市民には知らせないという事ですか?」
城戸「そうだ」
大規模侵攻から日が浅く、市民の動揺がぶり返す恐れがあるから
そうなるとボーダーに風当たりが強まるし、遠征.奪還計画に支障が出ないとも限らないかららしいと城戸司令が話し始める