第3章 二人の距離……交わる想い
小さく喘ぐ二郎が可愛くて、もっとと求める。
「ンっ、っ、もっ、いいってっ……ぁ……」
口から二郎のモノが引き抜かれ、荒く呼吸する二郎と目が合う。
「慣れすぎだろっ……」
「慣れてないよ。初めてだし、全部……」
「え? は? 全部って……」
やっぱり。二郎は私が経験済みだと思っていたんだ。
「キスも、それ以上も……人を好きになるのも、ね」
二郎が目を見開く。
「私の初めては、全部二郎が相手です。意外でしょ?」
そう言って笑うと、二郎はまた赤くなった。
そして、二郎が体を起こして私を抱きしめた。
「何か、すげぇ嬉しい……絶対、大事にするからな」
「うん、よろしくお願いします」
抱き締め返して、またキス。優しい、キス。
「あぁあっ……」
突然、二郎の指が私の秘部を撫でる。ビリビリとした快感が、体を走り抜ける。
「エロい声出た……気持ちいい?」
「ぅん……ゃあぁっ……」
楽しそうに自らの唇を舐める仕草が、凄く妖艶でゾクリとする。
いつも無邪気な顔をして笑う二郎の、普段見られない男の顔。
私だけが見れる、特別なもの。そう思うだけで、またゾクゾクしてくる。
何度も秘部の突起を擦りあげられ、はしたなく声を上げる。
体を震わせて、湧き上がる快楽の波に身を委ねる。
「なぁ……俺っ、も、我慢出来ねぇんだけどっ……」
「んっ、いいよっ、入れて……」
荒い呼吸をしながら、何処から出したのか、口でゴムの袋を破り、素早く付ける。
よく持っていたなと、疑問に思っていた。それとも、そういう気だったのだろうか。そんな素振りは見せなかったのに。
「ねぇ……普段から、ゴム持ってるの?」
「え、あ、いや、これは……えと……お前の、保護者の……」
電話で「ヤるなら俺の部屋にゴムあるから、それ使え。ちゃんと避妊しろよ」と言われたらしい。
私がお風呂に行っている間に、万が一の時の為に取りに行ったらしい。
あの時に聞いて答えるのを渋ったのは、これのせいだったようだ。
「ヤる気だったんだ?」
「ちがっ……」
「ふふっ、私はヤる気だったよ?」
言うと、二郎がまた赤くなる。
「さぁ……お喋りは終わり……」
二郎の首に手を回して、キスをする。