The best happy ending【東リべ/三ツ谷】
第5章 聖夜決戦
逃げれるわけがない。
余裕のない声で囁かれたら、そんな熱が灯った瞳で見つめられて逃げれるわけがない。
「たか、しさ……ん……」
名前を呼び終える前に、スウェットを脱がされる。
コンビニで買った可愛げがない、白いキャミソールの下着が現れた。
可愛げはないけれど、出来れば白を選びたかった。
理由はもちろんあるけど、恥ずかしいから隆さんに言ったことはない。
「そういえばさ……聞きてぇ事があるんだけど」
「え?」
「下着、絶対白だけど……白好きなのか?」
まさか、聞かれるとは思っていなかった。
「好きというか……これは、その……」
「ん?」
「エマが、教えてくれて……。白は貴方の色に染めって意味だからって」
初めて女の子らしいブラジャーとショーツを買いに行った時、エマが教えてくれた。
その理由に恥ずかしさがあったけれど、なんか……良いなと思ったから白を選んだ。
恥ずかしい。
顔が赤くなっているのが自分でも分かり、隆さんをチラッと見れば彼は何か耐えているような表情を浮かべていた。
「なんだそれ……すげぇ、可愛いじゃん。エマちゃんに感謝しねぇと」
「え……」
「つーか、それ今言われたら、止められねぇんだけど」
目尻と頬を赤く染めた隆さんの手が、キャミソールの中に侵入してくる。
あっという間に胸に到達して、やわやわと揉まれて声が漏れた。
「んっ……!」
「オレ色に染めて欲しいってことだよな」
「は、い……ッ」
「じゃあ、染めるよ。この首の痕なんか気にならねぇぐらい……オレの事、忘れられねえように」
キャミソールも手際よく脱がされてしまえば、晒されるのは素肌だけ。
風の冷たさに肌が粟立っていれば、隆さんの熱い舌が胸の頂きに触れた。
「ふっ……!」
慌てて口を抑える。
声が漏れてしまうことに焦る私を他所に、隆さんは胸の頂きを舐めはじめた。
ビリビリとした電流のような、そんな快楽に腰が震えた。
優しく舐められ、時折舌先で押しつぶされる。
優しくて気持ち良い愛撫に身体を震わせ、漏れる声をなんとか手で口を塞いで抑える。
「ふっ……んっ、はっ、あっ……!」
「声、抑えてると余計にエロい……」
「んんッ……!」
片方の胸は、隆さんの手で優しく触られて、どちらも気持ちよくさせられる。