第7章 くりーん
ジャー···。
カチャカチャ
(凄く隣から視線が刺さる)
同じロナルドさんなのに見た目や性格もこんなに違うんだな
キュッ
ふきふき
「コーヒー飲みますか?落ち着いたら行きましょうか」
「あぁ(寂しいとか言葉出ないのか)」
あの夜。俺は感じた
同じ彩華なのに何かが違う
だが··それでも俺は求めてしまった
カタン
「出来ましたよ!」
「なぁ··」
「どうしました?」
「····まだ帰るなよ」
「いきなりどうしました?」
「同じ彩華でも··なんかお前を見てると懐かしい記憶が浮かぶ」
「ロナルドさんの"彩華"さんからは浮かばないんですか?」
「あいつは···今をくれる、お前からは"昔"をくれる」
「····そしたら」
ピクッ
「······」