第3章 呼ばれた
キリリ··キリリ··~~♪
(ん?この曲知ってる)
「···G線上のアリア」
時たま兄貴が聞いていた·····な····
✿✿✿
「···うっ、海?」
目を覚ますと、俺は海にいた
(昼間みたいだな、歩ける)
暑さはない
(あー、幻想オルゴールの威力か···空が)
「綺麗ね」
くるっ
「!?」
いつのまに!?
「こんにちは、あなたも海に遊びに来たの?」
「はっ、はい(俺が見えてるんだ···何だか懐かしい匂いがする)」
「お母さん!待ってよ!」
「あら、○○○。○○○○は?」
「今来るよ」
(····見覚えのある顔)
「まってー···」
「転んじゃだめよ」
べしゃっ
「ぶみっ!」
「大丈夫?○○○○」
「うああん!」