第13章 ×××
ガチャ
「それでは行きますか」
「うん」
すたすた
『·····』
(凄く緊張する歩き)
ちらっ
「·····」
「··ん?」
(明らかに、帰りたくなさそうだな)
「ロナルドさん」
「どうした?」
「ちょっと寄り道行きましょ」
ぐいっ
「わっ··とと」
俺の手を握った小さな手は優しく、強く握ってくれた
✿✿✿
「さっ、着きましたよ」
「水族館?」
「はい、海の中にいるみたいでしょ?」
「水族館とか、小さい頃にしか記憶ないんだよな」
「なら今日はふたりの"思い出"にしましょ。さっ早くはやく」
「彩華」
「うん?」
もじ、ルド
「思い出··じゃなく··"恋人"がいいです//」
ぽん✿
「は··はい///」