第10章 しゅわしゅわ
その約束から幾日か経ったが事件の話は聞かなくなったのもあるからか
ロナルドさんに対する危険視の気配は無くなった。
だけど
最近の悩みはロナルドさんが時折家からどこかに向かう事が多くなった。
すらすら
(聞いてもはぐらかすように口塞がれるしな····//)
でも約束はしたから私はロナルドさんを信じてあげないとな
「彩華くん」
「はい!」
ガコン
「ココア飲めるよね?」
「ありがとうございます···」
「心配してるのかい?」
「えっ」
「ロナルドくんの事さ」
「あの人は昔出会った人ですからね、吸血鬼は基本自由の身ですから」
「最近事件の話聞かなくなったよね」
「はい」
「あの日ねロナルドくんが私に言ってきたんだよね」