第6章 アブラカタブラ
きょとん
「君はおもしろい」
きゅ
「ひっ!」
きらきら
「是非ともふたりで話しようか!」
「させるかよ!行くよ···あと、貴方もひとりの男性なんですから寄り道せずちゃんと花を愛する努力したらどうですか」
ひらひら
「肝に銘じとくよ」
✿✿✿
すたすた
「あの、ロナルドさん」
「ごめん、目を離して」
「ロナルドさんは悪くありません!私が会場の空気が苦しかったので勝手に出たのが····」
ぴたっ
「怖かったよね」
「あの人ですか···?なんか嫌な雰囲気を感じました···まるで」
オークション会場にいた仮面姿のひとりみたいで
「彩華くん?」
ぎゅ
「怖かった」
どきーーん
「彩華?//、もう大丈夫だよ」