第6章 アブラカタブラ
「···これは社長ではないですか、本日はとても楽しい夜ですね」
にこ
「これはどうも、いつも両端にいる綺麗な花達はいないんですか?」
「花?あー··花は飽きたんです。何ともつまらなくて」
(な、なんかサイコパス気質ありそうな人に捕まりかけたな···こわやこわや)
「つまらないとは可哀想じゃないですか、綺麗な奥様方なのに」
(奥さん2人もいるの?!何様気分だよ!!)←
「奥さんね、それならその護衛を私にくれませんか?」
ぴしっ
「は?」
「···!?」
「初めて見ましたが、小さく咲いた花のようでしたよ」
「この子は俺の護衛ですから無理です」
ぞわわっ
(何、嫌な気分する)
「君の名は?」
「えっ、前前前世··から?」
「それ曲だよ!」