第5章 いかり 学生夢女
「いいかい?君は吸血鬼だ」
「うん。」
「そして···君は力が強すぎる。だから私の血を混ぜた制御剤を渡して飲んでる」
「まずい」
「私の血が甘かったら駄目だろ!」
「彩華の血は甘いぞ!」
ぺごーー!
「話を聞きなさああい!」
にぱっ
「聞いてるぞ!確かにドラルクさんの血は彩華と違って不味いが、嬉しいよ!まぁ··怒りを抑える為だろ。」
「···これだけは言わせてくれ」
「ん?」
「ーーーー」
「·····」
ドラ公···。
✿✿✿
(····やっぱり変わってない、俺が退治人の時と同じドラ公だった)
パタパタ
「ピスピス」
「んがっ、ヌンか··最近屋敷にいないな。まぁ飼われてるからな」
すりすり
「ピスー···」
「···彩華みたいだな···ん?」
人の気配がする
カタン
「まーた来たのかよ。最近来なかったのに···まぁ」
ドラ公には怒りを抑えてるが···
俺の怒りは。
ザッ···
「懲りないな」
びくっ
「きゃっ···!」
「うわぁ!吸血鬼だ!」
ピッ
「····下らない人間共」
『えっ···』