第29章 ウソの声 嘘ルド
「ちょっと確かめたい事がありまして。でもすぐ戻りますから!」
「何か訳ありかい?」
「事務所に忘れ物取り」
「これまた珍しい。挨拶しなくていいんですか?」
「多分今任務の時間だと思いますし。行くと捕まりそう···」
「退治人は喜ぶと思いますよ?」
「う"ー··ん」
✿✿✿
ぎゅーーーー。
「会いたかった」
「珍しいね。彩華くんが自ら」
『お邪魔タンゴ』
「って挨拶するから若造がビックリしすぎて天井に刺さったよねwwwスナァ···」
ヒュン!!どすっ!
(相変わらず···でもこの世界の2人はきっと間違いを犯さず、このままのふたりでいて欲しい)
「若造。そろそろ時間だぞ!」
「行きたくない」
「彩華くんならちゃんといるから大丈夫だよ」
「····ほんと?」